PrusaSlicerでgcode生成してから印刷してみたところ、めちゃくちゃ速くなった。今まで何時間もかかっていた印刷が半分以下の時間で終わるようになった。
最も効果があったのはInput Shaperの有効化だった。振動を抑制しながら高速印刷を可能にする機能。
設定方法は簡単で、プリント設定から 0.40mm SPEED (Input Shaper)
のようなプロファイルを選ぶだけ。これだけで印刷時間が30〜50%削減された。
次に重要なのが最大体積速度の設定。これはホットエンドが1秒あたりに溶かせるフィラメントの最大量を指定する。
フィラメント設定 > 冷却 > 最大体積速度
で設定できる。PrusaSlicerは レイヤー高さ × 押し出し幅 × 速度
がこの値を超えないように自動調整してくれるので、まずはこれを適切に設定することが大切。
PLAならPETGより高い値を設定できる。使っているホットエンドの性能に合わせて調整した。
MVSを設定した上で、各部分の速度を調整した。
インフィル速度を上げるのが最も効果的だった。モデルの内部なので品質への影響が少ない。一方、外周は見た目に直結するので少し遅めに設定。
ブリッジ(空中に橋を架ける部分)は冷却が重要なので速度を落とす必要があった。
インフィルパターンも印刷時間に大きく影響する。
Rectilinearは最速パターンの1つ
Gyroidは強度と速度のバランスが良い
強度が不要なモデルはインフィル密度を10〜15%にすることで、さらに時間短縮できた。
スライス後のプレビューで「速度」表示に切り替えると、各部分の印刷速度が色分けされて見える。意図しない箇所が低速になっていないかチェックできて便利。
速度を上げすぎると冷却が追いつかなくなる。特にオーバーハングや細かい形状で造形が崩れやすい。段階的に速度を上げながら、プリンターとフィラメントに最適な設定を見つけることが重要だった。
PrusaSlicerの速度設定を最適化することで、印刷時間を大幅に短縮できた。特にInput Shaperと最大体積速度の設定が効果的。プレビュー機能を使って速度分布を確認しながら調整するのがコツ。