この記事は、CAMPHOR- Advent Calendar 2020の20日目の記事です。
こんにちは、へいほぅです。修士1回生で、CAMPHOR-の運営メンバーです。
大学院ではARにおけるインターフェースについて研究をしています。
インターネット上で音声や動画のデータファイルを公開する方法の1つであり、オーディオやビデオでのウェブログ(ブログ)として位置付けられている。インターネットラジオ・インターネットテレビの一種である。
Wikipediaによるとこうらしいです。要するに音声メディアです。
僕は昔から音声メディアが好きで、中学の頃からAM/FMラジオを聴き漁っていました。 SCHOOL OF LOCK!、オールナイトニッポン、SUNDAY NIGHT DREAMER、wktkの枠など…。 宿題やテスト勉強をやりながらずっと聴いていたのを覚えています。 高校生になってからは毎週決まった時間にラジオを聴くという行為が難しくなったのもあり、現在に至るまで通学時間や作業中などにPodcastを聴いています。
近年はPodcast配信プラットフォームも充実してきており[1]、また配信用機材も比較的高性能なものが素人でも手の届く価格になってきています。
2000年代後半に流行ったPodcastが、去年あたりから再び盛り上がりを見せているように感じます。
僕が購読しているPodcastはジャンルが様々ありますが、今回はITエンジニア志望の学生におすすめするという視点で幾つか紹介します。
[1] | 例えばSpotifyは録音・編集・配信が出来るPodcastサービスであるAnchorを買収したり、Google PodcastsにiOSアプリが登場したり、Amazon MusicでPodcastが利用可能になったりしています。 |
IT/Tech系では英語圏のものだと沢山良いPodcastがあります[2] が、ここでは日本語のものをピックアップしています。
[2] | "best tech podcasts"等でググると大量に出てきます。 僕はSoftware Engineering DailyやWaveform: The MKBHD Podcastを最近聴いています。 |
技術系の話題について幅広く取り上げているPodcastです。 1エピソード2時間以上の雑談ベースのPodcastであるため、作業をしながら聴いたり通学時間で聴いたりするのが良いです。
日本のエンジニア界隈でPodcastが流行るきっかけとなったPodcast番組でもあります。 技術系Podcastではfmドメイン[3] を取る傾向にありますが、RebuildのWebサイトであるrebuild.fmに触発されているものも多いと考えられます。
僕はhakさん回が好きです。
[3] | 因みに、fmドメインは年1万円程するので、Podcastを継続して配信するハードルが高くなっている要因の1つになっています。別にfmドメインを取る必要は全く無く、良いマイクを買ったほうが良いと宮川さんは言っています(#80, #264など)。 |
大別して2種類の回があり、Monthly/Yearly Web回とテーマ回があります。
Monthly/Yearly Webでは月単位及び年単位で、各種ブラウザ(Chrome, Firefox, Safari, Edge)のアップデート内容やWeb標準・Web周辺の動向など、Webの最新動向をスナップショット的に知ることが出来ます。
テーマ回では、Web技術に関する特定のテーマについて深く掘り下げて議論しています。 最新のテーマ回ではSemantic Webについて話されていました。
過去のエピソードだと居酒屋で録音したもの(ep7 REST)もあり、かなり面白かったです。
何らかの分野に特化したゲストの話をひたすら"深掘り"していくPodcastです。
最初は入門的な話を訊き、面白いところを技術的に掘り下げていくスタイルを取っています。 故にその分野に明るくなくても理解する事が出来、自分の知らない分野であるほど楽しく聴くことが出来ます。
1エピソードの長さも1時間弱くらいでテンポが良いので全て聴いてほしいのですが、 印象に残っているものを1つ挙げるのであれば「20. 技術力をいかに評価するか?インターンシップにおける採用・戦略とは? w/ makoga」です。 これを聴いてVOYAGE GROUPのインターンに興味を持ち、今年参加しました。
コンピュータサイエンス系の論文を紹介するPodcastです。
僕は紹介される論文の内容を理解しているかと言われれば必ずしもそうではないのですが、どちらかというと論文の読み方や纏め方、説明の仕方を知ることが出来るので有り難いです。これも1エピソード1時間弱なので聴きやすいです。
あとこのエピソードを聴いて、文献管理のためにPaperpileというサービスを使い始めました。結構良いです。
ITエンジニア志望にお勧め出来るというか、個人的に役に立っている(所謂「俺得」な)ものです。
Mogura VRというVR/AR専門メディアによるPodcastです。 VR/AR業界に関する毎週の動向について、その紹介と解説を音声で聴くことが出来ます。
単純に僕はAR/VRガジェットが好きなのでそういう話が聴けるだけでも楽しいのですが、教授とのミーティング時にここで得た最新情報を話して盛り上がることが出来るので良いです。
企業がオウンドメディアとして配信しているものです。
必ずしも技術的な内容であるとは限りませんが、その企業の考え方や雰囲気を感じられるものが多いです。 技術的なエピソードであれば、その企業がどんな技術を用いてどのように開発をしているかが分かります。
LINEのフロントエンド開発部門UIT(User Interface + Technology)に所属する開発者達が、毎週最新のフロントエンド動向を語るというPodcastです。
最新のWeb標準の動向、開発フレームワークの変遷、UI/UXに関するアップデートをキャッチアップ出来ます。 また、UIT室の人々がフロントエンドに対してどのような考え方を持っているかを強烈に感じることが出来ます。
フロントエンド志望であれば聴いて損はないと思います。
mercariのオウンドメディアであるmercanのPodcast版です。
ゲストを招き、その方の仕事内容に関して10〜20分程話すスタイルです。 ゲストはエンジニアだけではないため、話す内容は技術的なものに限りません。
ジングルの音量が声量に比べてかなり大きかったので聴きづらさを感じていましたが、最近は改善されました。 録音環境はもう少し改善出来ると思うので、その辺りも力を入れてほしいです。
VOYAGE GROUPのAJITOという社内バーで録音されているPodcastです。
元々は社内Podcastだったものが、2017年6月から公開されるようになったようです(インターンに参加した時訊きました)。 そのためオウンドメディアとは言わないのかもしれませんが、VOYAGE GRUOPやAJITOの雰囲気がわかるのでここに分類します。
基本的にはビール缶をプシュっとあける音から始まり、ゲストに話を伺いながらWeb技術について酒を交えて語るというスタイルです。 酒が呑みたくなるので真面目に課題をやっている時などに聴くのはおすすめしません笑。
音声コンテンツであるPodcastは英語学習にも適しています。
「Podcastで技術を知る」の項で述べたような、英語話者によるIT/Tech系Podcastを聴くのも良いと思います。 しかし、聴き流してしまい殆ど頭に入って来ないということが往々にしてあるので、ここでは技術系でないが英語学習に向いているものを挙げます。
僕がPodcastを聞き始めるきっかけとなったもの。 2013年のエピソード1からずっと聞き続けています。
日本語と英語で交互に話すというスタイルなので、僕のような英語弱者でも英語を聞き取れている錯覚に陥ることが出来ます。 また、ニュースの選択が独特なので英語学習とか関係無く普通に面白いです。 宇宙に関する話題や、特別編で学者や宇宙産業従事者をゲストに招く回が好きです。
TED TalksのPodcastです。
TEDのPodcastは複数種類があるのですが、このTED Talks Dailyは平日更新で1エピソード5〜20分くらいの長さなので、通学時に聴いています。
気になるPodcast番組はありましたか? 興味は持ったけど何から聞いたらいいのか分からないという方や、もっと聴くべき番組があるぞと言いたい方もいると思います。
そんなあなたに、CAMPHOR-のSlack[4] には #podcast というチャンネルがあります! 現在このチャンネルには10人しか入ってないので、普段からPodcast聞いてるよって人は勿論、聞いてなかったけど興味を持ったって人はぜひ入りましょう。僕が感想をコメントしていないのも原因の1つですが、RSS Readerと化しているので寂しいです。
Podcastトーク、一緒にしませんか?
[4] | CAMPHOR-のSlackにはCAMPHOR- HOUSEへ2回以上来ていただけると参加することが出来ます。 学生の方は是非普段の開館日に作業や雑談などをしに来てください! |